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用語と解説

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英国船級協会
LR;Lloyd´s Register of Shipping
衛星船舶電話 (サテライト・マリンホン)
電波障害の解消及び通話範囲の拡大を図った装置として、N−STAR衛星を利用したものである。

衛星放送受信装置
動揺、旋回する船上で安定した受信を維持するために静止放送衛星からの電波をとらえ自動追尾するアンテナを有す受信装置である。

A1水域 (船舶安全法施行規則第一条第10項)
海岸局との間でVHF無線電話により連絡を行うことができ、かつ、海岸局に対してVHFデジタル選択呼出装置により遭難呼出しの送信ができる水域(海岸から約25〜30海里までの水域)。(日本では定められていない。)
A2水域 (船舶安全法施行規則第一条第11項)
海岸局との間でMF無線電話により連絡を行うことができ、かつ、海岸局に対してMFデジタル選択呼出装置により遭難呼出しの送信ができる水域(湖川及び A1水域を除く。)であって告示で定めるもの(MF海岸局から約150海里までの水域)。
A3水域 (船舶安全法施行規則第一条第12項)
インマルサット直接印刷電信又はインマルサット無線電話により海岸地球局と連絡を行うことができる水域(湖川、A1水域及びA2水域を除く。)であって告示で定めるもの。(インマルサット静止衛星の仰角が5度以上となる水域(北緯70度から南緯70度内の水域)
A4水域 (船舶安全法施行規則第一条第13項)
湖川、A1水域、A2水域及びA3水域以外の水域をいう。
NTT船舶電話
内航船などの無線通信手段の一つとして、船舶よりNTTの船舶電話基地局を中継して、一般の電話回線に接続し運用されているものである。

FRP ( Fiberglass Reinforced Plastics )船の静電気対策
FRP船は、船体が不良導体であるため、摩擦帯電が生じやすい。船体の一部や構造物の中に、電気的に独立した金属があると、摩擦帯電により生じた他物体の電荷がこの金属に蓄積され、電位を高めることになる。しかもこの蓄積された電荷の放電が一気に生じ、そのエネルギーも大である。金属構造物は、絶縁状態に置かれないように接地する必要がある。

FRP船の電気艤装工事
現在船舶用として多用されているFRPは、不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維との複合材料であって、FRP船は、FRPの特長を生かした、従来の鋼船や木船と異なった構造方式が採用されているので、電気艤装工事に当たっては、これをよく認識し、施工するよう注意すべきである。

FRP船の電気防食
FRPは合成樹脂であるので防食対象とならないが、船体に付設されている金属部品が海水中で相互に影響しあって腐食を起こすので、防食対象となる。防食方法は流電陽極法を採用し、防食対象金属部品を船内で電線を用いて接続し、流電陽極から金属部品に防食電流を流す。

FRP船の落雷による危険防止
FRP船の船体は不良導体であるため、落雷によって電子機器などが障害を受けるばかりでなく、人身事故に至るような重大な事故が起きることもある。したがって、避雷針を備えたり、アンテナ、アンテナ系に利用する電子機器及び甲板等の突出する金属物の接地等避雷措置を施す必要がある。

MF/HFデジタル選択呼出装置 図:MF/HFデジタル選択呼出装置
MF/HF無線装置に自動化されたデジタル通信方式のDSC機能を付加したもので、船舶からの遭難警報通信のほか緊急通信、安全通信及び一般呼出通信に対応する通信システムである。

MF/HFデジタル選択呼出聴守装置
船舶からの遭難警報通信のほか、船舶及び海岸局からの緊急通信、安全通信に対応する自動化されたデジタル通信システムのうち聴守部分を受持つ自動受信機である。

エミッタフォロア
トランジスタのコレクタ接地回路で、電力利得は低いが入力インピーダンスが非常に高く出力インピーダンスが非常に低いので、インピーダンス変換器としての緩衝増幅器としてよく用いられる。

沿海区域 (船舶安全法施行規則第一条第7項)
概ね本邦、樺太本島及び朝鮮半島の各海岸から20海里以内の水域をいう。

エンコーダ ( encoder )
操作指令や文字データ、数値データなどの情報を、あらかじめ対応づけられた2進数字の列(2進コード)に変換するもの。

エンジンテレグラフ (電気式) 図:電気式エンジンテレグラフの構成、外形
電気式のテレグラフは、シンクロ電機又はランプなどを用いた有線式通信装置で、発信器と受信器が離れた場所に相対して設けられ、あらかじめ設定された命令の伝達、応答が簡単な操作でできるものである。

遠洋区域 (船舶安全法施行規則第一条第9項)
すべての水域をいう。