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船舶電気装備技術講座 (GMDSS)艤装工事及び保守整備編

はしがき

   海上における遭難及び安全に関する世界的な制度(GMDSS)に係る船舶設備の装備工事は、適正な設計のもとにその性能が有効に発揮されるよう装備し、かつ、その性能が維持できるよう整備することが重要である。本書は、これらの艤装設計、艤装工事、整備要領等について理解が得られるよう、図や解説を交えて記述したものである。工事事業者は、本書によって各工事方法について十分学ばれるとともに、各関係法令、各メーカーの機器の仕様、性能等についても十分理解を深めていただきたい。

主要目次

1 海上遭難安全通信システムの変遷とGMDSSの概要
  ◆GMDSSへの道 ◆GMDSSの必要性 ◆GMDSSの概要

2 GMDSS関連機器の概要及び性能
  ◆ナブテックス受信機 ◆デジタル選択呼出しのできる無線通信設備  ◆インマルサットのシステムと装置
  ◆狭帯域直接印刷電信装置 ◆VHF無線電話  ◆極軌道衛星利用非常用位置指示無線標識装置
  ◆レーダー・トランスポンダー  ◆持運び式双方向無線電話装置と固定式双方向無線電話装置
  ◆船舶警報通報装置

3 艤装設計
  ◆一般的事項 ◆システム設計 ◆GMDSS機器の配置

4 艤装工事要領
  ◆工事用材料及び部品 ◆ケーブルの布設 ◆機器及び空中線の取付要領  ◆接地工事要領 ◆船内における試験・検査

5 点検整備要領
  ◆点検整備と保守上の注意事項 ◆各機器の点検整備要領  ◆各機器の整備記録(様式)